昔ほど毛ジラミ症に感染する人は減ったのかな?
2019年09月18日
毛ジラミ症は以前より発症率が減少傾向にありますが、悩んでいる人は多くいます。毛ジラミ症状の特徴として感染した後、1~2ヶ月で陰毛のかゆみを感じることが多く、陰毛はもちろん肛門周囲や腋毛、胸毛や太ももなどにも感染しています。まつ毛に寄生すると目やにのように見えることがあり、肌着に黒色点状の染みなどが見られることもあるでしょう。かゆみは人によりさまざまですが、数匹しか感染していなくても強く感じることがあり、かゆみの原因として毛じらみの唾液に対してアレルギー反応すると言われています。悪化すると湿疹やカブレ、細菌性の二次感染などが起こることがあり、皮膚に色素沈着を作ることもあります。掻いた刺激によって湿疹ができたり、細菌性感染症を併発するケースもあるので注意が必要です。長期に感染が及ぶと毛じらみの刺咬によって、皮膚の深い部位にヘモジデリンが沈着するので青灰色の斑点ができることもあります。
感染経路としてほとんどの場合、性行為といった陰毛による直接接触です。夫婦や親子でも感染することがあり、毛布や寝具・タオルなどを使って間接的な感染もあります。毛じらみは陰毛から離れると48時間しか生存しないので、感染経路として性行為が主流です。毛じらみは人間の毛に寄生し血液を栄養とするシラミで、人にだけ寄生し血液を吸います。卵を毛の根元に産み7日後に孵化し、成虫するまで約3~4週間かかるでしょう。手で剥がそうと思っても難しく、卵は光沢があり灰色や白色で卵円形です。
治療方法として剃毛することがよく、感染しているすべての毛を剃毛することになります。毛じらみを除去するシャンプーをつかったり、衣服や寝具はドライクリーニングしたりアイロンや乾燥機を使って熱処理すると効果的です。すべての毛を剃毛するのが簡単ですが、陰毛はもちろん胸毛や眉毛、頭髪などに感染することもあるので、シャンプーと併用すると便利です。シャンプーは生きている虫に効果があり、シャンプーした後虫がいないことを医師に診断してもらうと良いでしょう。服もきちんと熱処理しておき、パートナーや家族への感染を予防したり、再発を防ぐことができます。昔と比べると毛ジラミ症は減っていますが、若い世代でも保有している人がいるので早期治療することによって感染が広がることを阻止することが可能です。かゆみなどを感じたら医師に相談してみて、早い段階において治療することをおすすめします。